ある冬の日に・・・

小さな小さな女の子は心臓病を持ってたの。
だからみんなみたいに元気に走り回ったり、
おてんばできないけど、その小さな女の子は
みんなと一緒に妖精さんの絵を書いたり、
妖精さんのお話をするのが大好きだったの。
ある日、小さな女の子は小さな声で言ったの。
「ありがとう。」
って。
小さな女の子は自分の体では無理だけど、
みんなの体を借りて心で遊びまわっていたん
だって。
だからね、大人になれなかった小さな女の子
だったけど、ちっとも悲しくなかった。
だってね、体はなくなってしまったけど、心は
いつまでもみんなと一緒だから。
小さな女の子は今頃、冬の妖精さんと遊んでるよね。