せんせいあのね505

せんせいあのね。先週の土曜日に泊りがけでキャンプに行ったよ。
いろんな食材と遊び道具を持って行ったよ。夕飯作るお手伝いを
したよ。
「火の妖精さんを呼ばなくっちゃね。」
って言ったら妹がね、
妖精さん妖精さん、私にもみえるかなぁ。」
って言うの。
「おりこうさんなら見えると思うよ。」
って言ったらね、
「おりこうさんだからみえるよ、絶対。」
ってちょっと心配そうに言うからぼくは笑っちゃった。絶対って言う
わりには、心配してる顔がわかるんだもん。ぼくはお父さんに教えて
もらいながら火を起こしたよ。
「火の妖精さんいた?」
って聞いたら
「うん、いるいる。ここにもあそこにも見えるよ。」
っておおはしゃぎしてた。火の粉が妖精さんなんだよね。ぼくも見え
るよ。火の妖精さんはいっぱい燃えながら天に昇っていったよ。
ぼくと妹はご飯を食べ終わって、テントに入って妖精さんのお話を
いっぱいしたよ。楽しかったよ。妖精さんのおかげで美味しい料理
たくさん食べられたよ。ありがとうって思ったよ。