せんせいあのね317

せんせいあのね。昨日ね、たけちゃんと公園で遊んだの。夕方になって
バイバイした後ね、おうちに帰る途中、猫の鳴き声が聞こえたの。それ
がね、普通の鳴き声じゃなくて、助けてくれよぉって感じの鳴き声だっ
たの。ぼくはどこにいるのか探したら、材木置き場のそばに親猫がいて
よく見ると子猫が材木の間に挟まってたの。ぼくは子猫を助けてあげた
よ。子猫は傷ついた様子もなかったから親猫のそばにおいて、ぼくは、
おうちに帰ったよ。そのことはすっかり忘れていたんだけどね、その日
の夜、ぼくは不思議な夢を見たよ。それはね、あの猫の親子のおうちに
ぼくが招待されてね、美味しそうなアップルパイと紅茶をご馳走してく
れたの。助けた子猫がぼくのひざにちょこんっと乗っかって、寝ちゃっ
たよ。ぼくのひざが心地よかったのかな?ぼくはあまりにも美味しかっ
たから全部食べちゃった。紅茶もすごく美味しかったよ。その夢のおか
げか朝目覚めがよくてまだひざには子猫の感触が残ってたよ。今日は、
とっても元気なぼくだったよ。朝学校行く途中にあの猫の親子がいてね、
ぼくにおじぎをしたように見えたよ。