せんせいあのね558

せんせいあのね。こんなお話知ってる?昔ね、今起こってるような災害が
あったときに、大人はもちろんだけど、普段何も考えてないような子供たち
が集まって意見を出し合って、今自分たちに出来ることはないかって考えた
んだって。いろいろ意見は出たけれど、大人たちの迷惑にならないことが
前提で、病人や体の不自由な人たちや妊婦さんなどに少しでも安らぎを
与えようってことでみんなで、そういう人たちのところに回って励ましたり
歌を歌ったり、話を聞いてあげたんだって。その輪はどんどん大きくなって
みんな元気になったんだって。大人たちもこんなに子供たちが頑張ってるん
だから早く元の生活に戻さなきゃって一生懸命になったんだって。それを見て
いた星の妖精さんたちがね、ある晩、たくさんの流れ星を降らせたんだって。
それを見た子供たちがまた、元気になったんだって。そうしてこの震災から
多くの人たちが早くに元の生活に戻したんだって。きっとね、頑張る人を
妖精さんたちは見守ってるんだよね。