せんせいあのね466

せんせいあのね。この前ね、おばあちゃんちに帰ったとき、高速道路を
走っていたら急に天気が悪くなってきたの。真っ黒い雲が来て、暗くな
っちゃったの。ぼくは車から外を見てたらピカッって光ったの。音は車
だからあまり聞こえないからよかったけど、稲妻みてたんだよ。そした
らね、遠くの鉄塔におちたよ。落ちた瞬間、まあるい火の玉みたいな光
が数秒あって、消えたよ。その後も、だんだんひどくなってきたの。目
の前の車に落ちたよ。すごくびっくりしたよ。でもね、前の車、何事も
なかったように走ってたよ。車からは煙が出てたよ。すぐにおさまった
けど、怖かったよ。運転してるお父さんが言ったよ。
「びっくりしたな。いきなり目の前が真っ白だよ。スピード出していた
ら事故っていたかもな。」
だって。怖いよね。ぼくは安全運転のお父さんでよかったって思ったよ。