とある彼女の事情10

私は一人暮らしを始めて2年になります。先月、隣に母子家庭らしき家族が
引っ越してきました。結構、生活苦のようです。母親は朝、子供たちを学校
と保育園に行かせた後、パートに行ってるようでした。夕方帰ってきて、家
事をやって、子供たちの夕飯を作り、また夜、働きに行ってるようでした。
だから夜は、子供たちだけで過ごしているようでした。こういう家庭の子供
はしっかりするようで、上の子がよく下の子のめんどうをみていました。
この前、アップルパイを作ったので、一緒に食べようと隣に行ったところ、
何度か顔を合わせていたので、すぐに仲良くなりました。そして、この子た
ちのお母さんに、小さな子供たちだけだと心配だから私に預からせて欲しい
といいました。このお母さんも実は、預けて働きたいのだけれど、夜間は
料金が高いから赤字になるとのことで泣く泣く置いていっていたのだという。
責任問題はあるけれど、何かあってからでは遅いし、本当にいい子たちなの
で、預かることにしました。私と一緒にいるようになって上の子がすごく明
るくなり、学校でのこととかをいいぱい話してくれるようになりました。
下の子のめんどうをしっかりみなきゃっていうことで気がはってたのでしょ
うね。2人ともしっかりした子たちで早くに寝てくれるので私もあまり気を
使うこともなく、兄弟気分を味わっています。私にとっても楽しい毎日をす
ごしているので、何も心配はありません。一応、夜におやつなんかを作って
食べているので月に5000円だけもらっていますが、本当はいらないので
すよ。その分、いい思い出作りが出来てますから。